ICD200には3つの動作モードを搭載しています。
センサモード |
3つのセンサ入力を用いた位置決め動作 |
絶対位置動作モード |
パラメータテーブルに格納された6つの動作パターンを使用し、3ポイント間の絶対位置決め |
相対位置動作モード |
パラメータテーブルに格納された4つの動作データを選択し相対位置決め |
ここでは、各動作モードの詳細についてご紹介します。
解説をご覧になりたい動作モードをクリックしてください。
■各動作モード解説■
3つのセンサ入力を用いた位置決め動作を行います。
起動信号1〜3(ST1〜3)をアクティブにする事で、予め設定されたパラメータに従い対応するセンサへ移動を行います。
<動作例>
ST1の起動信号で動作を開始した場合の目標センサはSEN1となり、SEN1の入力がアクティブになれば動作完了となり、完了信号のFIN1がアクティブになります。
なお、センサモード時の原点はSEN1もしくはSEN3となり、DIPスイッチの設定で変更が可能です。
起動信号 |
→ |
目標センサ |
→ |
完了信号 |
ST1 |
→ |
SEN1 |
→ |
FIN1 |
ST2 |
→ |
SEN2 |
→ |
FIN2 |
ST3 |
→ |
SEN3 |
→ |
FIN3 |
センサモード時のセンサ間駆動は上記図の動作1と動作2に分かれ、動作1と動作2は連続して行われます。
動作1 |
開始センサ位置から、自起動S1、最高速V、移動量P1で加減速動作を行います。加減速を台形にするかS字にするかを選択可能です。動作1は、設定パルス数(移動量P1)を払い出すと完了です。 |
動作2 |
動作順1が終了すると、自起動S2、移動量P2で自起動動作を行います。動作完了条件は、設定パルス数(移動量P2)払い出し完了又は目標センサONですが、目標センサONの方が設定パルス数払い出し完了よりも優先されます。 |
動作2が完了後に目標のセンサがアクティブになっていない場合は、位置補正動作を行います。
位置補正動作は、全モードの原点サーチとセンサモードのセンサ間駆動時に、確実にセンサがアクティブな状態でモータを停止させる為の機能です。
位置補正動作 |
自起動S3・移動量P3で自起動動作を行います。動作停止からセンサ状態を判断するまでの停止時間や最大ループ回数をあらかじめ設定し、動作中に目標センサがアクティブになると停止します。 |
センサモード時には下表のようなパラメータをそれぞれの動作パターン毎に保持しています。
(動作パターン1〜8 + 原点サーチ用パラメータ 計9テーブル)
S字傾斜データ |
自起動 S1 |
自起動 S2 |
最高速 V |
移動量 P1 |
移動量 P2 |
移動量 P3 |
センサ間動作時に下記の状態になった際にはエラー信号が出力されます。
エラー信号は原点サーチを行う事で解除されます。
・動作1の段階で目標位置のセンサがアクティブになった。 |
・いずれの完了信号もアクティブでない時(電源投入時等)に起動信号を入力した。 |
・完了信号がアクティブの状態で、起動信号が入力される前に位置決めしているセンサから外れた。 |
・位置補正動作の最大ループ回数を経過しても目標センサがアクティブにならない。 |
|
|
動作モードによる各入出力端子の対応表
入出力 |
端子名 |
センサモード |
絶対位置動作モード |
相対位置動作モード |
入力 |
SEN1 |
センサ入力1 |
フォワードリミット センサ入力 |
SEN2 |
センサ入力2 |
原点信号 センサ入力 |
SEN3 |
センサ入力3 |
リバースリミット信号 センサ入力 |
ST1 |
センサ1へ移動 |
ポイント1へ移動 |
起動信号 |
ST2 |
センサ2へ移動 |
ポイント2へ移動 |
パラメータ選択0 |
ST3 |
センサ3へ移動 |
ポイント3へ移動 |
パラメータ選択1 |
ORG |
原点サーチ起動 |
STOP |
即停止入力 |
ORGDIR |
原点サーチ方向 |
DIR |
− |
回転方向 |
出力 |
FIN1 |
センサ1移動完了 |
ポイント1移動完了 |
原点サーチ完了 |
FIN2 |
センサ2移動完了 |
ポイント2移動完了 |
動作完了 |
FIN3 |
センサ3移動完了 |
ポイント3移動完了 |
− |
ALARM |
アラーム出力 |