戻る






■ マイコムがこれまで堅持してきたスターバイポーラによる巻線構造により、これまで難しいとされてきた、ドライバ回路内での回転振動(回転ムラ)から脱調兆候に至る回転情報の検出を可能にし、脱調に起因する過負荷駆動時には「ドライブモニタ」機能から「過負荷警告」信号を発信する事で脱調レスのシステムを構築可能になりました。
 このため、ACサーボモータのような回転情報を得るためのエンコーダやレゾルバ等によるフィードバック制御が不要になります。






 Neo Servo Driverシリーズには、マイコムの独自技術である微細ステップ駆動回路(NanoDrive)を搭載しています。CBS50では1回転を均等に200,000分割を可能にしました。
(NanoDrive制御では理論値で1回転あたり最大5,000,000分割が可能です。)

■ 微細ステップ駆動回路はマイコム独自の知識制御技術を使用しており、一般的なマイクロステップ駆動とは異なります。その為、マイクロステップ駆動で生じるトルク低下(フルステップ時と比べ約30%低下)が発生しません。

■ 一般的なマイクロステップ駆動時に見られる、1パルス無応答はなく、1パルス毎にステップを刻み、微細なインチング操作を可能にしました。

■ 1回転あたりの分割数を選択する事により、1パルスあたりのステップ角や移動距離の任意性を可能にしました。

<例>
・5相ステッピングモータでの回転角度(0.72°、0.36°、0.18°など)
・2相ステッピングモータでの回転角度(1.8°、0.9°、0.45°など)
・3相ステッピングモータでの回転角度(1.2°、0.6°、0.3°など)
・位置決めでの移動距離(メートル単位 nm、μm、mmなど)
・位置決めでの移動距離(インチ単位 in、ftなど)

■ 既存商品である、INS50シリーズでは1回転あたり500分割から最大500,000分割、INS20シリーズとSND100では200分割から最大200,000分割の機能を有しています。

 例えば1回転あたり最大500,000分割を可能にしたINS50シリーズを用いた1mmのボールねじ機構では、1パルスで2nmを割り出す事ができます。




■ 慣性コンデンサ機構は、ステップ刻み型であるステッピングモータの回転振動を吸収させるとともに、サーボモータのような慣性(滑り)型駆動にさせるマイコム独自開発の「FineDamper」をシャフトに装着することで超低振動化を可能にしました。






■ ボールねじ、タイミングベルト、減速機などの駆動機構系で生じるバック ラッシュ値の補正を可能にし、安価な駆動機構での精密な位置決めを実現しました。

「バックラッシュ補正機能の詳細解説記事はこちら(動画掲載)」




■ Neo Servo Systemは、次に揚げる特徴を有します。

・ 停止時にはホールディングトルク(最大静止トルク)が発生する為、ブレーキ状態を保つ
・ 回転指令信号と駆動回転角度は完全同期のため、回転角度の累積誤差は生じない
・ 停止時には、ディテントトルク(無励磁状態での永久磁石による静止トルク。コキングトルクとも言う)がある。
・ サーボモータは慣性(滑り)型モータであるため起動速度は0からの起動となるが、ステッピングモータは刻み型モータであるため即起動あるいは即停止が可能な速度「自起動領域」があり、目標とする距離(回転位置)までの到達時間は短くなる



・ サーボモータは、慣性(滑り)型モータであるため位置決め制御にはエンコーダによる回転位置情報のフィードバック制御が必要ですが、ステッピングモータはステップ刻み型モータであるため、一般的にはフィードバック・レス制御です。