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新電子カムコントローラ ECM-100
技研だより




 

 このコーナーでは、技術研究所をはじめとするマイコムの技術現場の最新情報を紹介しています。

 今月は新製品の電子カムコントローラ「ECM-100」について、新しく搭載された機能をご紹介致します。

ECM-100写真   新電子カムコントローラ 「ECM-100」
<従来品 ECM-011から進化したポイント>

■ カム動作に正逆転モードを搭載

■ カム連続切替動作が可能

■ 2系統のエンコーダカウンタを搭載

■ イベント出力機能搭載

・イベント出力とはECM-100の出力パルスに対して、あらかじめ設定された範囲でハード的に信号を出力する機能です。

電子カムコントローラの仕様事例紹介記事はこちら


カム動作に正逆転モードを搭載
 「カム形状比較」
「動作サンプル」

 従来の電子カムコントローラでは主軸の正逆転の判別がなく、正転・逆転それぞれのカム形状を制作する必要がありましたが、新電子カムコントローラでは一つのカム形状で正逆転が可能です。

 そのため、カム動作の途中で逆回転するような動作の際にも主軸に追従して動作させる事が可能です。



カムの連続切替動作が可能

 従来の電子カムコントローラではカムを切り替える際に、移動中の従軸を停止させた後、「カム切替命令」と「カム起動命令」を入力する必要があり、その間タイムラグが生じていましたが、新電子カムコントローラではカム動作中に次のカムへの切替準備を行う事が出来、タイムラグ無く、連続して動作が可能です。



2系統のエンコーダカウンタを搭載

 主軸用のエンコーダカウンタに加え、外部入力のエンコーダカウンタ(従軸用)を追加しました。

 従軸の動きを新しく搭載されたエンコーダカウンタでカウントする事が出来、より信頼性の高いシステムの構築が可能になります。



イベント出力機能搭載

 ECM-100からの発振パルス数に条件を設定し、設定された条件内の時にハード的に出力を行います。

 ソフト的なシーケンスを用いて信号を出力するのではなく、コントローラの内部回路からハード的に出力する為、タイムラグのないイベント出力が可能です。

<使用例>

「条件設定」
イベント出力範囲設定A:1000パルス
イベント出力範囲設定B:1100パルス

上記のような条件で駆動している際、ECM-100のパルス出力が1000パルス目にイベント出力がオンになり、1100パルスでオフになります。