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 今月は、ステッピングモータとサーボモータの特徴等を比較すると共に、当社のステッピングモータ・ドライバのラインナップをご紹介しています。

ステッピングモータ (オープンループ制御方式)
注:ステッピングモータにエンコーダを搭載することで、サーボモータのようなクローズドループ制御を可能

 ステッピングモータはコントローラから発信されるパルス信号に応じて、モータコイルに流す電流を順次切り替える事によって一定角度毎に回転させるモータです。通電時の静止状態(励磁状態)では磁気によりロータが固定される為大きな静止トルクを得られます。




サーボモータ (クローズドループ制御方式)

 モータに取り付けられたエンコーダから現在位置・速度をフィードバックし、動作指令パルスとの誤差を修正しながら回転するモータです。システムはステッピングモータに比べ複雑になりますが、信頼性の高い位置決め制御が可能です。





「ステッピングモータとサーボモータの比較」
◎とても良い 、 ○良い 、 △どちらともいえない
  ステッピングモータ サーボモータ
制御方式 オープンループ制御方式 クローズドループ制御方式
停止精度 ○(ナノ・ドライブ製品◎)
回転数・
トルク特性
・定格を越えるトルク・スピードの際にモータが入力パルス信号に追従しなくなる(脱調)
・瞬間的に定格以上のトルクを発生
パルス入力応答性
価格


「それぞれのモータが得意とする場面」
 短い距離を短時間に往復させたり、短い距離の連続送り等で動作される場合には一般的にステッピングモータの方が有利です。
 逆に、大きなトルクが必要で長距離の位置決めを行う場合はサーボモータの方が有利です。


「2相/5相ステッピングモータ ・ サーボモータステップでの角比較」
  5相ナノ・ドライブ 5相標準 2相ナノ・ドライブ 2相標準 サーボモータ
基本ステップ角 0.72° 1.8° エンコーダの分解能による
最小ステップ角 0.00072°
(1/1000分割時)
0.36°
(ハーフステップ時)
0.0018°
(1/1000分割時)
0.9°
(ハーフステップ時)
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「2相/5相ステッピングモータの詳細な比較表はこちら」