命令 : G11 初期設定
書式 : G11 { X or Y or Z or θ} a1 , a2 , a3

       a1:傾斜設定
       a2:自起動速度データ
       a3:最高速度データ
機能 : 各軸の動作条件の初期データを設定します。
解説 :
 各軸を動作させるために必要な動作条件を設定します。ただしこの命令を実行しない場合には、パラメータ操作の自動運転時の動作条件で動作します。

 設定は1軸づつの設定です。
 a1はパーセント設定で、0.1%刻みで設定出来ます。
 a2とa3は1パルスの移動量で換算した速度設定となります。

 a1:下図の速度モードの100%の設定からのパーセント設定(0.1〜100.0)
 a2:自起動速度で単位はmm/sec
 a3:最高速度で単位はmm/sec

   U:1パルス移動量(mm/pulse)
   S:速度(mm/sec)
   R:パルスレート(pps)
     R=S÷U (pps)
     S=U÷R (mm/sec)

 


 X軸の条件が以下の状態になっているとします
  小数点設定(POINT)   3桁
  1パルス移動量(1PULSE)   0.01mm/pulse
  最高速度レンジ(MAX SPD)   NORMAL
  →100%の傾斜   12.5kpps/sec

 G11X50.0,5.0,200.0   ・・・X軸の動作条件を設定します

 a1:50.0 →(12.5kpps/msec)×50%=6250pps/msec
  6250pps→6250pps×0.01mm/pulse=62.5mm/sec
  つまり1msec中に62.5mm/secの速度差がでる傾斜で駆動します
 a2:5.0 →5.0mm÷0.01mm/pulse=500pps
 a3:200.0 →200.0mm÷0.01mm/pulse=20Kpps