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 今月は2相ステッピングモータの特徴や最新動向をご紹介致します。



高精度の位置決めが可能
停止時において保持トルクがあり、停止位置を保持
回転角度が入力パルスに比例して動作
加速特性に優れ、急な正転・逆転起動、停止が可能
複雑なパラメータ設定を必要としない
位置決め誤差の累積がない
オープンループ制御でシンプルなシステム構成




 2相ステッピングモータには「ユニポーラ結線」と「バイポーラ結線」の2種類の結線方式があります。
以下にそれぞれの特徴をご紹介します。
ユニポーラ結線 バイポーラ結線
<ユニポーラ結線の特徴>
低速、及び中速域のトルクはバイポーラ結線と比較し若干落ちるが、高速でのトルクの伸びがあります。
<バイポーラ結線の特徴>
低速、及び中速域のトルクはユニポーラ結線より高いが、高速でのトルクが伸びません。





 ナノ・ドライブ制御や、マイクロステップ制御を搭載したドライバをご使用頂く事により、2相ステッピングモータを高分解能で駆動する事が可能です。

ナノ・ドライブ制御ではフルステップを最大1/1000分割(0.0018°)
ステッピングモータ固有の振動を抑え、超低振動駆動が可能



1/2.5や1/5といった分解能を選択する事により、5相ステッピングモータと同じステップ角で動作可能
(分解能:1/2.5 = 0.72° 、 分解能:1/5 = 0.36°)
下記検証動画をご参照ください。

NanoDrive 2相ステッピングモータ・ドライバ動画紹介

 2相ステッピングモータをナノ・ドライブ制御で駆動すると、5相ステッピングモータと同じステップ角での動作が可能です。
 そこで、ここでは位置ズレが出ない事を検証しました。

 実験ビデオでは2相ステッピングモータを分解能1/25=0.072°に設定し、5相ステッピングモータを分解能1/10=0.072°の設定で同期駆動を行い、位置ズレが出ない事を検証しています。





 現在販売しているPFシリーズのラインナップをさらに拡充し、大トルクモータ、ギア付きモータ、中空モータ、エンコーダ付きモータの販売を予定しております。

ギア付きモータ 中空モータ
<ギア付きモータの利点>

小さなモータで大きなトルクを出す事が可能

負荷イナーシャを少なくする事が可能

回転音、振動の減少

<中空モータの利点>

インデックステーブルとしてダイレクトに動作させる事が出来る為、テーブルのコンパクト・軽量化が可能

中空モータの中に配線ケーブル、エアー配管、レーザーチューブ等を通す事が可能

ロボットのアーム回転部に中空モータを使用する事により、カップリングを使用する必要がなく、中に配線を通す事が出来る為、コンパクト・軽量化が図れ、断線の心配がありません