戻る
2相/5相ステッピングモータの同調制御
技研だより




 

 このコーナーでは、技術研究所をはじめとするマイコムの技術現場の最新情報を紹介しています。

 今月はナノ・ドライブ制御を用いた2相ステッピングモータと5相ステッピングモータの同調制御について動画でご紹介します。

 ご紹介するデモ機では、ナノ・ドライブ制御の2相ステッピングモータ用ドライバを使用し、分解能を変える事により、5相ステッピングモータと同じステップ角で駆動を行っています。
 5相/2相それぞれのモータには現在試作中の高性能ダンパーを取り付け、ダンパー間にシャープペンシルの芯を固定しています。

 実験ビデオでは1台のパルスコントローラ(SNC-240)で5相/2相ステッピングモータを駆動し、2相ステッピングモータを分解能1/25=0.072°に設定、5相ステッピングモータを分解能1/10=0.072°の設定で同期駆動を行い、位置ズレが出ない事を検証しています。


同調制御デモ機 動画
高画質版 低画質版
g200902-01.wmv
640×480(750kbps)
Windows Media Player用
g200902-02.wmv
320×240(290kbps)
Windows Media Player用
<お断り>
 ファイン・ダンパー(Fine Damper)はVEST研究所での実験用の手作りで、少し変形しています。正式な販売用ファイン・ダンパーは、ゴム成型によるもので、2009年3月に発売予定です。


デモ機のシステム構成 分解能とステップ角の関係
2相ステッピングモータ 5相ステッピングモータ
分解能 ステップ角 分解能 ステップ角
1/1 1.8°  
1/2.5 0.72° 1/1 0.72°
1/25 0.072° 1/10 0.072°

 上記のような分解能設定をすれば、2相ステッピングモータと5相ステッピングモータを同じステップ角度で駆動させる事が可能です。また、ナノ・ドライブ制御は角度分割の均等性に優れた制御方式ですので、2相ステッピングモータでもより高精度な駆動が可能となります。

 5相ステッピングモータから2相ステッピングモータへ置き換える事により、低コストでシステム構築が可能となります。