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マイコム古のドライバ





 5相ステッピングモータは、高分解能・速度・トルク・振動など大変優れた基本性能をもっていますが、駆動制御方法が複雑であるため、モータ・ドライバを担うメーカも限られ、普及には相当の時間を要しました。また、従来5相ステッピングモータで行われていたバイポーラ駆動方式は、スタンダードドライブと称した5対のフルブリッジインバータでしか行うことができませんでした。さらに10本ものリード線をドライバとモータ間で結線することが必要であったことから、誤配線の問題を含めて作業の負担増となっていました。

 しかし、1984年にマイコムは、国際特許となる「5相5本リード結線スターバイポーラドライブ方式」のドライバを開発しました。スターバイポーラドライブ方式は、従来までのバイポーラスタンダードドライブ方式と比べ、半分の規模で構成する事ができ、ドライバとモータ間の結線も、5本で済むようになったことから、5相ステッピングモータは加速的に普及しました。
そして、現在に至っては、5相ステッピングモータといえば5本リード結線が世界の常識となっています。

 ここでは初期の5相バイポーラスタンダードドライブ方式から、マイコムの国際特許であるスターバイポーラドライブ方式までの5相ステッピングモータドライバ、そして2相ステッピングモータドライバについて年代を追ってご紹介します。