機 能
電子カム機能とは
  電子カム機能は、エンコーダ信号を取り込み、この信号に同期して予め設定されたカム形状のパルス
 を出力する機能です。
 エンコーダ信号を主軸といい、カム形状の制御対象軸を従軸といいます。
 エンコーダ信号が接続されていない場合でも、内部クロックを使用して動作させることが可能です。
  カム形状はパソコンで作成し、RS-232C回線を通してコントローラ本体にダウンロードし格納しておき
 ます。カム形状は最大32種類までコントローラ本体に格納出来ます。
  カム形状の動作を行うときは、パソコンでプログラムを作成し、プログラム中にカム動作開始命令を記述
 しておきます。プログラムを本体にダウンロードし、そのプログラムを実行させます。
 カム形状を変更する場合には、再びパソコンでカム形状を作成し、ダウンロードを行って下さい。

電子カム動作(起動信号毎・連続)
  下図のように、カム起動信号を入力すると、従軸がカム形状の動作を行います。
 一回のカム形状の動作が終了した時点で、カム起動信号がオフの場合(下図左側)は、次の起動信号
 まで待機し、オンの場合(下図右側)は、再びカム形状の動作を繰り返します。これにより連続してカム
 形状を動作させることも可能です。
 


電子カム動作(変形しながらの動作)
 下図のように、2つのカム形状を作成して徐々に変形しながら動作することも可能です。
下図は形状aから形状bまで4回で変形が完了するように指定した場合の例です。

 


特 徴 詳 細
@カム形状32パターン記憶
  電子カム動作は、主軸のエンコーダ信号に同期して、従軸を予め設定された動作パターン(カム形状)
 に動作させるものです。カム形状はパソコンで作成し、本体にダウンロードします。

AS字加減速駆動
  S字曲線は8種類が用意されています。(この内1種類はユーザで変更可能)

B256ステップ 32プログラム記憶
  プログラムで電子カム、インデックス、スキャン、原点サーチなどのほかCの簡易PLC機能のコマンドなど
 を記憶可能

Cマルチタスクによる簡易PLC機能搭載
  入力端子を利用したプログラム分岐やタイマ機能、レジスタによる演算など簡易PLC機能をマルチタスクに
 より実現しています。

Dデジチェーン接続により16軸まで接続可能
  RS-232C通信をデジチェーン接続により16台まで共有することが可能です。

E異常シーケンス用プログラム記憶可能
  動作中異常があった場合、自動的に実行されるプログラムで特別なシーケンスを自動的に実行させること
 が可能です。

Fシステムに応じたパラメータ設定可能
  モータ種類、フォワード方向、クロック方式、センサ論理、加減速形状、速度モードなどのシステムに応じた
 パラメータ設定が可能です。


システム構成図