@最大8MHz出力パルスレート
 高速化の要請に先駆けて、必要十二分な出力パルスレート(パルスの周波数)を達成しました。

A特定基準クロックを必要としない出力周波数設定
 従来は特定の周波数の基準クロックを使用するものが多く、そのため特定周波数の水晶発振器などが
必要でしたが、MPG1010では出力分周比設定レジスタ(1〜256)により、基準クロックに限定されずに任意
の出力周波数範囲が設定可能です。これによりパソコンなどから供給されるクロックを直接利用して、制御
システムを作れるようにしました。
最大16MHzの基準クロック入力が可能です。
同一の基準クロックから256種の出力周波数範囲が設定可能で、いずれも速度・傾斜設定は65,535刻みです。

B減速開始点自動演算機能
 加速した後、減速をして停止する場合、発生するパルスの総数は希望した通り性格でなければなりません。
しかし減速開始のタイミングが早ければ最後に低速でもたつき、タイミングが遅ければ十分低速に達しない
前に停止するため、慣性で設定位置よりズレてしまいます。
減速開始点の計算は従来ソフトウェアで行いましたが、最適なタイミングで減速を自動的に開始することが
できます。


C滑らかな出力周波数・加減速
 全ての出力パルスレート帯域で極めて滑らかに加減速(出力パルスレートの増減)を行います。従来は
直線的加減速といっても高回転でも傾斜が階段状であったりしました。またジッター(一定速度でも出力
パルスレートのブレ)も0.0015%〜0.000006%(理論値)と最高レベルです。

加速と減速の傾斜(出力パルスレートの増減の割合)の設定が2つのレジスタ(データを与える所)で別々
に設定出来ます。また動作中に速度(出力パルスレート)や傾斜を自由に変える複雑な制御が可能です。
これらにより、理想的とされているS字加減速などの折線近似が可能です。例としてS字加速とは、最初は
比較的ゆっくりと加速して徐々に加速を増し、最高速に達する前に再度ゆっくり加速するものです。